老害が押し寄せる

老害」の言葉が広く浸透し、その波は我々を飲み込み、沈めていく。昨日まで老害に怯えていた(フリをした)人々も、明日は老害である。仕手と受手は容易に逆転し、その自覚がないままに、この災厄は加速していく。こうなると、老害とは何であるのか、ということよりも、老害と認定する行為自体に関心が集められる。老害は人災だ。ハザードマップを用意する人間もまた、この人災に侵されることになるだろう。