世界の社畜より

人は生まれながら使役される欲求を持っている。サルトル曰く「自由の刑に処されている」らしく、潜在的に支配者を求めるから、いつの世も、独裁者は迎えられるのだ。

命令に従えば考えなくていい、という低次の理屈に重ねて、自分の哲学が未完成だが何かに向けて活動はしたい、という高次の意識が、この欲求を製造している。

 

今日は、社畜について書きます。

労働者階級の中でも、劣悪な労働条件で勤務する者を皮肉る表現なんですが、昨今は奴隷の鎖自慢によく用いられます。滅茶苦茶効率的ですよね。

ネガティブなことを発想の転換で生きがいに変えてしまうのだから、これが人間不条理の魅力ですよ。感情の仕業にかかれば、-1=1が成立してしまうんです。

社畜の皆さんは、そんな奇跡の方程式を実現する貴重な資源なので、是非とも国家は、これを国家資格にブランディングして、正しい社畜に矯正していくべきでしょうね。

 

だって多いですもの、偽物。