建前の後

本音と建前。

建前という共通言語が存在するお陰で、立場が異なる人たちの意思疎通が表面上は成立します。これを低次元で行っているのが敬語とか業界用語だと思います。意味的に形式化された表現というのは、結構貴重です。倫理観とかは建前に近いですね。

不思議ですよね。みんな本音で語るより、建前という形式美を用いたほうが効率的にコミュニケーションが図れるというのですから。

内心なんて誰にも分らないし、下手をすると本人すら捉えかねてしまうのだから、みんなが同じ仮面を被って感情を成型することが、公の場では有効。

ただ、その型の中に何も入れ込まなければ、建前にすらなりませんけれど。