汎成果主義

年功序列は悪者か。

答え、歳を重ねるほど良い制度。

およその人はポジショントークでしか物事を語ることができませんし、それが自然。どの評価基準が最善かなんて、個々の判断です。例え絶対主義でも。

昨今は年功序列を日本型雇用の代名詞みたいに吹聴されますが、それが嫌な人々は、一体どんな評価にさらされれば気が済むのか。能力主義でも職務主義でもいいと思いますが、成果主義(≒実力主義)には要注意。これほど釈然としないのに正義を気取った尺度もありません。だって物差しがいくつあっても補完できない、永遠に不完全な計測方法ですから。

適当にやり過ごすことの機微を弁えた上で成果主義を推し通すなら、全て数値化することです。全評価基準に数字をつけて、ウェイトをつけて、合計値で評価するしかない。感覚を数字に落とし込むのは至難の業ですし、考課者は機械であることを求められるでしょうけれど、なに、新しい測定基準ができないように、創造性を奪ってしまえばよいのです。そうすれば、漸近線レベルで完全に管理された、型枠通りの見事な実力主義が生まれます。

 

突き詰めて掘り下げて考えることは必要だけれど、加減を覚えないと墓穴を深くするだけですよね。