一億総平民、ただし××を除く

職業に貴賤の差がない、と主張する必要が生じた背景をご存知ですか。

平等を謳う言葉は大抵、ある特定の集団に対する思惑のもとに発せされます。聞いていて心地よいと思う、貴方に対してです。

水商売や消費者金融、宗教家など、他の職種に比べて批判される事例の多い職業が世の中には存在します。仮に貴賤の差がないとして、救われるのは誰でしょうか。需要と供給以上の説明を求めたがるのが、職業観の難しいところ。

経済学的な生産性だけでは生きていけない高尚な人間性を持つ人にこそ、言葉は与えられるべきなのだろう。