アカペラで笑う

カラオケにない曲はアカペラで歌います。発声に自信があるわけではなくて、歌いたいから歌います。ところで、社会人ってよく笑ってますよね。薄ら笑いに半笑い、苦笑いに愛想笑いに含み笑い。出場機会が増えるのは、目的論的な笑いばかり。面白いから笑うのではなく、笑うことを手段として、別のことを考えている。もしくは考えていないけれど、慣習的に行う。仕方がない。社交界における笑いは、敵意がないことを示す挨拶みたいなものであり、定期的にこれをしないと、コミュニティに入れてもらえないのだ。合言葉に似ている。笑い方も注意が必要で、同じタイミングで愛想笑いをしても、やれ笑い方が不自然だとか、声が大きいだとか、下品だとか、色々文句を付けられる。

これは喜怒哀楽その他感情にも当てはまる事例だけれど、どうにも笑いという動作が採用されるケースが多いので、結果社会人上級者は、常にニタニタ笑っている。最強の構えだ。きっと誰も批判できないでしょう。だって、笑顔の仮面を捨てた結果不利益を被ることについて、誰も責任をとれないのだから。

笑い”型”を忘れて笑え。