2019-01-01から1年間の記事一覧

穴を掘ってセメントを流せ

日常に潜む恐怖。ルーティン作業のような毎日に限られた時間が奪われていく。本当は何人にも時間を奪うことなんてできないわけで、時間が自働的に流れている(主観的には、”失われている”)だけなのに、やるせなさが不意にやってくると、どうしようもない焦…

このレール敷いたの誰

誰かの敷いたレールを辿るのは嫌というけど、レールが敷設されたことのない足場を探すのなんて困難です。それより、歩き方を考えませんか。 例えば執筆。誰も使ったこのない稀有な言葉を選んでいたら、一向に筆が進まない。この世は先人たちの遺物であって、…

至るところに病

病気は気の仲間。人類の性として、カテゴライズ(細分化)は避けがたく、結果、病気の数は年々増えていきます。発見とは即ち、名前を与え、切り取る作業。 病とわかると、何故か安堵することがあります。病だけでなく、何かしらの不調に対して原因が提示され…

一億総平民、ただし××を除く

職業に貴賤の差がない、と主張する必要が生じた背景をご存知ですか。 平等を謳う言葉は大抵、ある特定の集団に対する思惑のもとに発せされます。聞いていて心地よいと思う、貴方に対してです。 水商売や消費者金融、宗教家など、他の職種に比べて批判される…

共感の忘れ方

共感しているつもりの貴方と、共感されたことになったその人とは、ただ近い振動数で震えているだけかもしれませんが、世の中にはこのような関係性を好む方が多くいます。共感する力、なるものが、能力の一つだとも。 コミュニケーションを図るという水際外交…

汎成果主義

年功序列は悪者か。 答え、歳を重ねるほど良い制度。 およその人はポジショントークでしか物事を語ることができませんし、それが自然。どの評価基準が最善かなんて、個々の判断です。例え絶対主義でも。 昨今は年功序列を日本型雇用の代名詞みたいに吹聴され…

全てが罪になる

原罪は錯覚だ、というと宗教批判的だけれど、理性は基本的に保守的思考だから、何らかの罪を背負っている設定には、得心の行く人も多いと思います。日常の些末な事象に、自らの非がなかったか検証していけば、否定できない可能性が高い、と、このように言い…

ラベルを貼りかえろ

まずは全てのことを信じてみる。 現代は庶民の多くが社会批判に参加する時代ですが、これは社会への絶大な信頼の裏返しです。食品偽装が強く糾弾されるのは、食品表示を国民が無条件に信頼してきた証です。一度でも信じてもらわなければ、裏切ることだってで…

深淵を覗くと深淵でなくなる

上司。すれ違う人。一緒にご飯を食べる人。逮捕されてニュースになる人。 人。人。人。人は人をどんな風に見ているのか。 人と人との関係は、人によって違うわけで、それぞれの目が、それぞれの関係性を決めている。大量の目。人の数よりも多い目。この瞬間…