ホラー会1

今のところブログのタイトル通りのことを書いている自負があります。本日はタイトル詐欺を狙って、需要のありそうな記事を書いてみます。具体的には、ホラー映画の感想になります。自身も評判を調べるためにホラー映画の感想を検索した経験があるので、ニーズはあるに違いない。記念すべき、そして最後になるかもしれない一本目はこちら

 

トリハダ ‐劇場版‐

トリハダ ‐劇場版‐

 

 

面白さ:7/10

怖さ:2/10

 

何故このチョイスなのかというと、筆者はここ3年くらい前から視聴した映画のタイトルをエクセルファイルにメモするという習慣を続けており、この記載順で一番最初にあったからです。そして評価基準を「面白さ」「怖さ」の2つにしましたが、この2つを敢えて別々にしたのは、もし自分が映画を探してるとしたら、ホラー映画に求めるものは恐怖の質であり、そして映画全体に求めるものはエンタメ性であるからです。あと面倒なのであらすじは書きません。一応リンクが貼れるものは貼っておくので、ご参照ください。

 

感想

 

とても面白い。ホラー映画ではなく、サスペンスとして良作。「トリハダ」はドラマシリーズで、本作は劇場版。ショートストーリーがいくつか詰め込まれた形式で、各シナリオのサスペンス性が総合的に高く、これらを繋ぐように、主軸となるストーリーが展開され、最終的なオチになっている。

「トリハダ」は、各話のタイトルが面白いし、尺も短めなので、飽きずに集中して視聴できる。コインランドリーの回があるお陰で、絵的にホラー映画として成立していると思う。笹野鈴々音さんの怪演です。

最近、”psychopath(サイコパス)”という言葉が濫用されているが、この手のライトで、かつ安直でないサイコパス作品が少なくて寂しい。サイコパスはサスペンスを彩る王道で、どんなシチュエーション、設定にも応用できるエッセンスなのだから。

映画の価値は他にもたくさんあるけれど、個人的に映画の価値は”エンタメ性”が最重要で、その構成割合で最も大部分を占めるのが、”サスペンス性”、つまり、続きが気になるような緊張感だ。緊張を上手に持続させてくれる作品に飽きるはずがないのであって、それは即ち、エンターテイメントの根源の一つだと思う。

 

しかし他の回は全然覚えていなかった。これを書くために再視聴した。だからといってつまらないわけではなく、ちゃんと面白い。これまでメモしてきた作品のうち90%超はあらすじさえ覚えていないのだ。生きていく上で重要でないものから、記憶のリンクは解除されていくらしいので、映画というものがいかに贅沢な嗜好品なのかがわかる。せめて一言でも感想をメモしておけばよかった、と悔いる一方で、忘れてよいものだから忘れたのであって、それを無理に矯正するなんて時間の無駄なんじゃないか、とも思う。ただ、無駄や不条理に資源を投資するのが贅沢と考えているので、この論争については前者に軍配が上がる。ただただ、他の投資の方がより効用の高いものになる可能性もあるので、やはりわからない。誰も見ていないブログを更新することの効用を割引現在価値で評価するのだって難しい。やりたいことをやる、というのは、突き詰めれば困難。刹那的に生きていくためのスイッチが暗くて見えない。